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直木賞 白石一文さん親子で受賞 父は8回目の候補で(毎日新聞)

 第142回芥川・直木賞は14日、直木賞が佐々木譲さん(59)の「廃墟(はいきょ)に乞(こ)う」(文芸春秋)、白石一文さん(51)の「ほかならぬ人へ」(祥伝社)に決まった。

【白石一文さん】過去の著作紹介、書評、インタビューなど>

 白石一文さんは1987年に直木賞を受賞した白石一郎さん(1931〜2004)の長男。海洋歴史小説の第一人者として知られた一郎さんだが、直木賞には苦労し、8回目の候補で受賞した。

 候補になるのは2回目の一文さんは「(親子で合計すると)我が家では10回目。賞にたたられているような思いです(笑い)。早くおさらばしたいという気持ちでした」。

 小説を書き始めたのも、大学1年の時に父親の小説を批評し、「だったらおまえが書いてみろ」と言われたのがきっかけだった。父にもらった万年筆で執筆し、出来上がった幻想的な作品を見せると、「(こんなものが書けるのなら)もう就職しなくていい」と絶賛された。一文さんは「小説家になれるかなと思ったのが運のツキでした」と振り返る。【重里徹也】

 【略歴】白石一文(しらいし・かずふみ) 福岡市生まれ。早稲田大政治経済学部卒。文芸春秋に入社し「週刊文春」「文学界」などで編集者として勤務。03年退社し、文筆活動に入る。09年「この胸に深々と突き刺さる矢を抜け」で山本周五郎賞。東京都中央区在住。

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